続くつながり 3人での再会


新しい家族の誕生を待つマタニティ期間。それは残りわずかとなったふたりで過ごす貴重な時間でもあります。

「この人となら大丈夫。」

そんな気持ちを再確認できる体験であったら…との思いを込めてお届けするクッポグラフィーのマタニティ撮影。第2弾は、1年前にマタニティの撮影、そして今年お子さまの1歳のお誕生日で撮影にお越しいただいた土橋さまご夫婦にお話を伺いました。


土橋学さん
土橋南海さん

高校の同級生として出会い、27歳の時に結婚。
2023年3月に出産し、1歳となったあまねちゃんと3人で暮らす。


地元静岡で高校の同級生として出会ったおふたり。社会人になり、学さんの猛アプローチの末、交際がスタートしました。結婚するなら南海さんしか考えられなかったという学さんは、「あの時は人生で一番アプローチした。」と当時のことを話してくださいました。



ふたりで乗り越え、授かった大切な命

​​結婚後、子どもがほしいと思うものの、なかなか授かることができずに過ごした数ヶ月。婦人科の検診で嚢腫が見つかったことがきっかけで不妊治療が始まりました。


「周りのみんなが妊娠、出産する姿を見ると、なんで自分だけ...と思ったり。そうやって負の感情を持ってしまう自分が嫌になったりもしました。」と南海さんは当時の葛藤を口にします。


治療を始めて約1年。

「妊娠がわかった時は、お互いに頑張っている姿を見ていたからこそ、ものすごく嬉しかったです。」

マタニティ期間の印象に残っているエピソードをお聞きする中で、「妊娠が分かった時の喜びは一番覚えています。」と笑顔で即答する学さん。そんな姿からも、言葉以上の大きな喜びがあったことが伝わってきます。


妊娠の喜びと同時に、南海さんの身体に次々と起こる変化。妊娠初期は、つわりがないことさえも心配になる程、不安でいっぱいだったそう。


「もともとお酒を飲むのが好きだったので、妊娠中は夫がお酒を飲んでいる姿を見て、なんで私だけ我慢しなきゃならないんだと当たってしまうこともありました。」

そう申し訳なさそうに話す南海さんの横で、「そんなこともあったね。」と笑う学さん。


心身の変化からだんだんと母になっていくことを実感していく南海さんの側にはいつもきっと、そんな揺れ動く気持ちを優しく受け止める学さんの存在があったのだろうと想像します。



撮影を通して確認できた、お互いの気持ち

妊娠できたことは奇跡。子どもが生まれたらふたりで写真を撮る機会もなかなか無いからと、マタニティ撮影でお越しいただいたのが、出産が迫る妊娠10ヶ月の時。

自然な雰囲気の写真に惹かれ、クッポグラフィーで撮影することを決めてくださいました。

馴れ初めの話から始まったという撮影。自分たちの出会いを改めてフォトグラファーに話すことで、出会った頃のことを思い出す新鮮な時間になったそうです。


「(フォトグラファーの)こまちさんが、私たちのことを知ろうとしてくれているのを感じて、リラックスして撮影できました。出会った頃の話をしたり、お互いの好きなところを伝え合ったり。照れくさいけど、ふたりだけでは生まれない会話ができた貴重な機会でした。」


実際に撮影した写真を見た時は、学さんと写る自分の姿を見て、改めて自分が学さんのことを好きだと実感したという南海さん。撮影に苦手意識があった学さんも、撮影中の会話を通して、写真はもちろん撮影自体が記憶に残る時間だったといいます。


家族の原点を振り返る写真

あまねちゃんが1歳になった今でも定期的にマタニティの写真を見返すというおふたり。


「育児をしていると、疲れきってしまうタイミングがあります。そんな時に写真を見ると、こんなにも望んで妊娠したことや、産まれる前から子どもに幸せな気持ちにさせてもらってきたことを思い出せます。」


そう言いながらあまねちゃんを優しく見つめる南海さんの姿がありました。


撮影から続く、ご家族とのつながり

撮影の日から数週間後、無事あまねちゃんを出産。

出産は長時間に渡り、産後は身体の回復も追いつかず余裕の無い日々が続きました。


そんな中、クッポグラフィーに届いた一通のメール。そこには、出産の報告と共に産まれたばかりの可愛いあまねちゃんと、パパとママになったおふたりの姿が写っていました。

「今は、初めての慣れない育児に毎日苦戦中ですが、我が子の愛おしさは特別です。改めて命の尊さを日々実感しております。今後家族の記念日には、ぜひ写真を撮っていただけたらと思っています。」


メールを送った当時を振り返り、「マタニティの撮影で、ふたりの今を撮ってもらえたことが嬉しくて、子どもが産まれたらこまちさんに報告したいと思っていました。」と南海さん。


そんな土橋さんご家族は、今年の3月、あまねちゃん1歳のお誕生日に再度撮影に来てくださいました。

マタニティの撮影後に、次は3人で撮ることを決めてくださっていたそう。撮影を通して、あまねちゃんが生まれてからの日々を振り返り、出産からの1年を改めて愛おしく思うことができたといいます。

フォトグラファーから見たふたり

おふたりのマタニティ撮影を担当したこまちに話を聞きました。

「大変な日々の中で、忘れてかけてしまうこともあるかもしれませんが、きっとお互いに今までたくさんの愛情をもらってきたはずです。この先写真を見返す度に、相手のことを愛おしく思えるような、そんな写真を絶対に届けたいと思い、撮影しました。実際に写真を見て、改めて学さんのことが好きな自分に気付いたという南海さんの言葉を聞き嬉しくなりました。」


再会した際にこまちが気づいたのは、あまねちゃんが家族に加わっておふたりの雰囲気がより一層やわらかく優しいものになったこと。同時に、守るべきものができた強さも感じたそう。


「マタニティ撮影を通して、おふたりのことをたくさん教えていただきました。だからこそ、どんなお子さんなんだろう、無事に産まれたかな、と撮影後には家族のようにおふたりのことを勝手に思ってしまいます。今回、出産報告をいただき、あまねちゃん1歳の誕生日で再会できて、一緒にご家族の成長を見守らせていただけていることがすごく嬉しかったです。」


そう話すこまちは、インタビュー中もまるで家族の一員のように、あまねちゃんの成長を一緒に喜び、土橋さんご家族との次の再会を楽しみにしていました。




新たな家族の誕生、その時を待つ今。それは残りわずかとなったふたりで過ごす貴重な時間でもあります。クッポグラフィーのマタニティフォトはお互いを見つめ合う時間。これから色々なチャレンジが待ち受けていても「この人となら大丈夫」と再確認できる時間になることを願っています。

現在、期間限定でマタニティフェアを開催中。

お互いを見つめる少し照れ臭い気持ちと、我が子へのいつまでも色褪せない思いを手紙にして、ふたりの写真をまとめたストーリーブックとともにお届けします。


インタビュー日
2024年8月

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