変わる家族のカタチ 写真を見て知った変わらないふたりの関係
新しい家族の誕生を待つマタニティ期間。それは残りわずかとなったふたりで過ごす貴重な時間でもあります。
「この人となら大丈夫。」
そんな気持ちを再確認できる体験であったら…との思いを込めてお届けするクッポグラフィーのマタニティ撮影。今回は、1年前にマタニティの撮影にお越しいただいた針田さまご夫婦にお話を伺いました。
針田聖平さん
針田綾さん
遠距離恋愛から始まり2年のお付き合いを経て結婚。
その後、2023年に出産し、もうすぐ1歳となる くるみちゃんと3人で暮らす。
遠距離恋愛を経て、綾さんが地元の東京に戻ってからは、同棲・婚約と、人生の大きな変化があったという針田さまご夫婦。
綾さんの妊娠がわかったのは、2022年の冬。かねてより婦人科にかかっている中で、赤ちゃんが産めなくなる可能性を伝えられたこともあったといいます。
「なかなか授かることができず、落ち込む時期もありました。ちゃんと赤ちゃんがお腹にいて、心拍も確認できた時は本当に嬉しかったです。病院で泣いたのを覚えています。」と当時の心境を教えてくださいました。
喜びと不安が入り混じるマタニティライフ
妊娠が分かってからは、食べ物のことや体重管理、仕事はどうするかなど、情報収集すればするほど不安は募るばかり。無事に産まれてほしいという気持ちから、体重管理にも細かく気を遣っていたという綾さん。
「体重が増えたら凹んで、減っても横ばいでも不安になるし…。周りの人に大丈夫だと言われても、不安な気持ちで毎回の健診を迎えていました。」
そんな綾さんを聖平さんはいつも優しく見守っていたそうです。
「そこまで悩まなくていいんじゃないかと思うことも、私の性格を理解して見守ってくれていたと思います。今思い返すと有り難いなと思います。」
と綾さんは聖平さんへの感謝を口にされました。
つわりが酷かった冬の時期に食の趣味が偏った頃は、季節柄入手が難しい冷やし中華のリクエストを受け、聖平さんが一生懸命作ってくれました。気持ちと体の変化に揺れ動くマタニティ期間。聖平さんの細かな気遣いと優しさに支えられ、ふたりで乗り越えられたのだろうと想像します。
そんな中、クッポグラフィーへは、妊娠8ヶ月の時にマタニティ撮影でお越しいただきました。
マタニティフォトの撮影時期とされている8ヶ月ギリギリまで撮影をするかどうか悩んでいたそう。ただ大きなお腹を写すのではなく、今の自分たちを残しておきたいという思いでスタジオを探し、クッポグラフィーの写真を見つけたそうです。緑に囲まれたあたたかい雰囲気に惹かれ、出産前の最後の遠出を楽しもうと、自宅から離れた横浜港北スタジオを選んでくださいました。
「ポーズをとるのではなく、フォトグラファーさんと楽しくお話しをしていたら、いつも通りの自然な自分たちが写っていました。」
撮影後の驚きを語ってくれた綾さん。購入したウッドフレームに選んだ写真は、光が差し込むふたりらしさが詰まった1枚。家族の写真が集まるご自宅の写真ブースに飾っているそうです。
産後を支えた手紙の存在
これまで、節目ごとに手紙を贈り合ってきたおふたり。今でも変わらず、くるみちゃんの名前も加わった手紙を贈りあっているそうです。
中でも綾さんが一番嬉しかったのは、出産の翌日にもらった聖平さんからの手紙。労いの言葉と共にあった「これからもふたりで頑張っていこう。誇りに思います。」というメッセージを読んで、産後の心細い時期も自分一人ではなく、ふたりなら頑張れると思えたのだとか。その手紙は綾さんの大きな心の支えとなり、今も出産グッズと共に大切に残してあるといいます。
伝えていることは大きく変わらずとも、手紙を贈る時々で感じ方は異なり、贈るのも、もらうのも嬉しいと口にされていたおふたり。お互いの気持ちを真っ直ぐに言葉にして伝えてきたからこそ、変わらないふたりの関係があるのかもしれません。
1年経って感じる変化
インタビューの中でマタニティ撮影の写真を振り返り、「妊娠中は大変だったという記憶で埋もれていたけれど、娘とつながっていた愛おしい時間だったと改めて思いました。」と、綾さんは1年前との気持ちの変化を口にされました。
ヘアメイクをしてもらって、お気に入りのイヤリングをつけて。一人の女性としておしゃれを楽しむ自分の姿を見て、「今は何でも子どもが優先になっていますが、またそんな時間を持っても良いのかなと思いました。」と幸せそうな笑顔で話してくださいました。
おふたりの関係は変わったと思いますか?という問いに「変わったように思えたけど、写真で振り返ると、家族が増えただけでふたりの関係性は変わっていないと思いました。」と答えてくれた聖平さんの優しい表情が印象的でした。
くるみちゃんが大きくなったら一緒に写真を見て、「パパとママもカップルだったんだよ」と話したいそうです。
くるみちゃんが大きくなって色々なことを感じとれるようになった時、写真を見て、自分が生まれてくるのを心待ちにしてくれていたことが伝わるのだろうと想像します。
フォトグラファーから見たふたり
マタニティ撮影から1年越しの再会となったフォトグラファー浅川に話を聞きました。
母として一つひとつの変化と向き合う、真っ直ぐで真面目な綾さんの横で、優しく家族を見守っている聖平さん。そのおふたりの関係は、マタニティ撮影の時から変わっていないと感じたそう。
「マタニティ撮影は、これから生まれるお子さまのルーツとなるふたりとの時間。おふたりのことを知りたくて、これまでやこれからのこと、今のお気持ちなど色々なお話をさせていただきます。その会話の中から感じとったふたりの関係性、今の姿などを撮影するので、綾さんのお気に入りのイヤリングの写真も、結婚式につけたものだというお話を聞いたから残せたもの。1年前には感じなかったことを、写真を通して感じていただけて嬉しいです。」たった1年でも、出産、子育てとさまざまな経験があったからこそ、感じ取れるものもあったのかもしれません。
「写真があることで思い出せるものや、時間が経ってから気づくこともたくさんあると思います。ぜひ、これから3人で何度も写真を見返していただきたいです。」
そう話す浅川は、おふたりとの次の再会を楽しみにしていました。
新たな命の存在を感じながら、期待と不安が入り混じるマタニティ期間。
「この人といられてよかった」と今日までを大切に思い、これから色々なチャレンジが待ち受けていても「この人となら大丈夫」と再確認できる時間になることを願っています。
現在、期間限定でマタニティフェアを開催中。お互いを見つめる少し照れ臭い気持ちと、我が子へのいつまでも色褪せない思いを手紙にして、ふたりの写真をまとめたストーリーブックとともにお届けします。
たくさんのご家族にお会いできることを楽しみにお待ちしております。
インタビュー日
2024年7月