支えあい 補いあって生きやすくなった 嬉しさが溢れた撮影の帰り道

2/1〜2/29まで開催の「バレンタインフェア」の一環として、撮影にご協力いただいた9組の ふうふ のストーリーを配信しています。
今回は、なるジェニカップルのストーリーをお届けします。


なるみさん(会社員)

ジェニーさん(英会話教師)

結婚式から2周年。プライベートでは「なるジェニ」として活動。セクシャルマイノリティが生きやすい世の中になるよう、YouTubeやSNSで日々の生活や社会への疑問を配信中。


Q. おふたりの出会いから今までを教えてください。

なるみさん:

女性限定のマッチングアプリで出会いました。2回目のデートでお付き合いが始まって。

ジェニーさん:

一目ぼれでしたね。お互い、次にお付き合いする人とは長く一緒にいたいと思っていたところも一致していて。

お付き合いをする前に、大事なことを確認しあいました。

なるちゃんはこれまで男性とのお付き合いしか経験がないことを聞いていたので、本当に私と付き合ってもいいのかとても不安に思って。女性同士だと法律婚ができないことや、子どもを持つことの難しさ、家族にどう説明するのかなど気になることを全部聞きました。はっきり自分が考えていることを伝えてくれて、大丈夫そうだなと安心してお付き合いが始まりました。

なるみさん:

色んな価値観が一致して、それでいて想いあえる相手と出会えたのは本当に奇跡だと思いましたね。

ジェニーは周りにいる人を和ませる才能があるというか、自然にみんなが笑顔になるんです。そのおかげで、“ふたりの友人”と呼べる人たちが随分と増えました。場の雰囲気が緩んで友人たちがリラックスしてくれるので、自然と仲が深まっていくんですよね。

あと、旅行へ行った時もジェニーがいるといつも晴れますね(笑) いるだけで幸せを与えてくれるような存在です。

Q. 2年前に、おふたりともウエディングドレスを着て結婚式をあげたそうですね。

ジェニーさん:

私たちは法律上では結婚できないので、家族にこの人と一緒に生きますとちゃんと伝えたかったんですよね。

それともう一つ、セクシャルマイノリティということで辛い経験をした人たちの生きる希望に繋がればいいなと思って。私もある同性カップルの結婚式の写真を見て、自分も幸せになっていいんだと希望を持てたことがあって。式をYouTube配信したいと言ったら、なるちゃんは忙しいのに頑張って準備をしてくれたよね。

なるみさん:

ジェニーは早くから自分が同性愛者であることに気づいたこともあって、感情を抑え込みながら生きてきた人なんですよね。そんな彼女の夢を叶えてあげたかった。出会った時は、ほとんど自分の意見を言わないで私に合わせていたね。

ジェニーさん:

なるちゃんが「自分の気持ちをちゃんと言って」って何度も言ってくれて。ちゃんと言えたときには「言えたね。偉いね!」って褒めてくれた。

好きな色や、好きな服、好きな食べ物、これまで相手に選んでもらっていたものを自分で選ぶようになって、とても生きやすくなりました。今、自分の人生をちゃんと生きている実感があります。

なるみさん:

ふうふってお互いに欠けているものを補いあいながら一緒に生きていくものなんだなと日々思います。

私は仕事などでうまくいかないことがあると、感情が乱れるタイプで。そんなとき、ジェニーは横で何も言わずにずっといてくれるのです。ソファで編み物をしながら。ゆっくり受け止めてくれて、寄り添ってくれる彼女に救われています。

Q. 今回、ごふうふで撮影をしていかがでしたか?

ジェニーさん:

すごく楽しかったです。フォトグラファーが仲がいいですねって言ってくれたり、なるちゃんの好きなところを聞いてくれたのが嬉しくて、それが写真から溢れていますよね(笑)

なるみさん:

初めてお会いするフォトグラファーだったので、ちょっと緊張感もあり、今まで見たことがないようなふたりの表情も残せたのが嬉しいです。

私たちは毎年プロの方に撮影してもらっているのですが、歳を重ねていくふたりの表情の変化であったり、変わらないジェニーの笑顔であったり。見比べられるのも写真の楽しさですね。

ジェニーさん:

撮影からメッセージを書く時間まで、こんなにも相手のことを考える一日ができて、なんだか心がポカポカしていましたね。

とても寒い日でしたが、「いやぁ楽しかったね。ほんと楽しかったね。」って何度も言いながら、帰り道はとても温かくて。こんな時間がこれからもずっと続いたらいいなと思えるような一日になりました。

インタビュー日

2022年12月

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