両親が思いあう姿を残せてよかった ふうふの「今」を写真に刻み 未来につないでゆく

2/1〜2/29まで開催の「バレンタインフェア」の一環として、撮影にご協力いただいた9組の ふうふ のストーリーを配信しています。
今回は、大町ファミリーのストーリーをお届けします。


大町昌俊さん(元公務員 定年退職)

大町伸子さん(幼稚園教諭)

大町琴和さん(似顔絵師 太宰府似顔絵ショップcotontoco店長)

大町槙子さん(グラフィックデザイナー)


福岡県在住。昌俊さんと伸子さんは、社交ダンス教室での出会いを経て今年で結婚してから39年になる。息子の琴和さんと妻の槙子さん、1歳の孫のといのちゃんとは毎週会うほど仲が良い。


Q:今回、ご家族皆さんとの写真に加えて、ふうふ二人きりで撮影をしてみていかがでしたか?


昌俊さん:照れました…。普段、向き合って撮影するようなことはないですから。


伸子さん:でもとてもいい時間でしたよね。子どもや孫が生まれてからは、写真を撮るときは私たちは脇役が多かったので。ヘアメイクも丁寧にしてくださって。非日常的な空間で、フォトグラファーからポーズをお願いされて、昌俊さんも素直にポーズをとっていたのが何だか面白くて嬉しくて。


昌俊さん:ふたりの写真は、散歩しているときとかに、伸子が撮ろうって言って撮ることは多いけれど、スタジオでプロの方にふたりの写真を撮ってもらうことは…。人生初だよね?


伸子さん:本当に。こんな機会をもらえて感謝しています。

Q:おふたりが出会って40年が経つそうですね。出会いは社交ダンス教室だったと伺いました。


伸子さん:行った先のビルで間違えて入った部屋が、昌俊さんが通っていた社交ダンス教室だったんです。楽しそうだなと思って私も社交ダンスに通うようになって。あるとき教室のみんなで食事に行ったときに、昌俊さんが車で送ってくれたのが始まりでした。


昌俊さん:そんなこともあったね(笑)当時からとにかく明るい人で。裏表がなくて、一緒にいて疲れないのが第一印象でした。


Q:結婚生活を振り返って、一緒になってよかったと思う瞬間はありますか?


伸子さん:私は、元気そうに見られることが多いのですが、何度か体調を崩して入院した経験があって。家庭のことも大変な中、毎日欠かさず病院に来てくれました。結婚するときに、絶対にひとりにしないでほしいというのが私の一つの願いだったのですが、これまでずっとそれを守ってくれていて。この人と一緒になってよかったなって思っています。


昌俊さん:僕もずっと感謝していることがあって。結婚する頃、僕の両親はふたりとも病気だったんです。両親の世話をしなければならない中、結婚して仕事まで辞めてくれて。彼女は全ての子どもに対して愛情や情熱を注ぐような幼稚園の先生だったのですが。亡くなるまで両親の面倒をみられたのは伸子が傍にいてくれたおかげです。


伸子さん:今また好きな仕事ができているからいいのよ。撮影中、フォトグラファーがたくさん私たちのことを聞いてくれて。改めて昌俊さんのことを考える時間になりました。ギターが上手で、一度読んだ本のことを忘れない頭が良い人。一見クールに見えますが、実は優しい人なんですと紹介をしました。

Q:そんなおふたりの撮影の様子を見ながら、琴和さんと槙子さんはいかがでしたか?


琴和さん:終始楽しそうで、見ているこっちもほっこりしました。父は普段母にわかりやすく愛情を伝えるタイプではないですが、ふたりが向き合って撮影している姿を見ていいなぁと。槙子は撮影後のスライドショーで泣いていたよね…。

槙子さん:なんか感動しちゃって。家族全員での写真も撮ってもらいながら、撮影時間は楽しい気持ちでいっぱいだったのですが、出来上がった写真が1枚1枚写し出されていくときに胸がいっぱいになってしまって。お父さんとお母さんが重ねたふたりの歴史が写真からにじみ出てくるような…。

伸子さん:隣りで泣いているのを見て、改めて息子と結婚してくれてありがとうって思いました。毎週のように孫を連れてきてくれたり、私と一緒にキックボクシングを習いにいったり、実の娘のように仲良くしてくれて幸せです。

琴和さん:我が家は昔からいろんな人が出入りする家でした。友達の友達が来たり、国籍問わず老若男女、みんなが気軽に遊びに来るような家庭環境で育ちました。僕自身もどんな人に対しても壁を感じずに愛情を注げるようになったのは、そんな両親のおかげかなと思っていて。今、妻と娘との暮らしや仕事にもプラスになっていますね。


槙子さん:どんな決断にも反対されなかったって言ってたよね。


琴和さん:そうそう。大学を出て似顔絵師になるって言ったら、ひと言も反対せずに応援をしてくれて。どんなときも背中を押してくれる両親のように、僕も娘にそうありたいです。


Q:最後にお互いに手書きのメッセージを書きましたが、届くのが楽しみですね。


伸子さん:ふたりで撮影をして心が温まった後だったので、素直な気持ちでメッセージを書くことができました。「素敵な人生だったなぁ」と振り返る時間にもなって。


昌俊さん:人生は、現在と過去しかない中で未来は約束されていないんですよね。この歳になると、余計に今を大切にしたいと思うようになってきて。そんな中で、今の自分たちを切りとって、写真で残してもらう機会をもらえてよかった。今の元気で幸せな自分たちを残すことができました。

琴和さん:もちろん出来上がりの写真も楽しみですが、この一日、この時間が心に残り続けているっていうのもすごく良いですね。


槙子さん:何かのお祝い事でもないのに、ひとつのイベントみたいだったよね。その後の楽しい家族の思い出として話題にも出てきそうな。


琴和さん:そうそう、10年後とかに、またふたりで撮影するのもいいかもね。そのときまでずっと仲良く一緒にいてください。


伸子さん:はい、よろしくお願いしますね。

インタビュー日

2023年12月

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