Contax とウェディングケーキ
「昔から優しい子やったよ」
そう言ってお父さんがこっそり教えてくれた、新婦の子ども時代。
「納屋の方で捨て猫が5, 6匹見つかってね、そしたらあの子が『私が大きくなったら働いてお金を返すから、この子たちをみんな飼ってほしい』って言ったんです。その後は、ねこ屋敷ですよ(笑)」
お父さんは昔もきっと、新婦がその猫たちと遊ぶ姿を、このCONTAXで追いかけたんだろう。
一瞬も逃すまいと、今日みたいに足を踏ん張って、構えたんだろう。
その家族のストーリーを写真で紡ぐ。
それが、私たちクッポグラフィーにできること。
私たちがその場にいなければ、一生振り返る機会がないかもしれないこと。
そんなことを一つひとつ写真に残して、その人の永遠の思い出にするのが、私たちの役目だと思っています。
いつかふたりがこの写真を振り返った時に、自分たちの人生がとても豊かで幸せなものだと再確認できるように。
一枚いちまい思いを込めて。